当院の特徴


MTMを取り入れた予防歯科

予防することの大切さ-まだスクラップアンドビルドを続けるのですか?


むし歯になっちゃった。痛いし噛めないし、歯医者に行って治してもらおう…。

本当に歯医者に行ったらその歯は治っているのでしょうか?

痛くないし、噛めるようになったから治ってるんじゃない?そう思われるかもしれませんが、歯科医療従事者としての答えは「NO」です、一度むし歯になった歯は元のようには戻りません。

私達は痛くないように、むし歯もしくは神経を殺して、詰め物やかぶせ物を代わりに置き換えているだけです。

なぜ?むし歯になったのか?その原因を取り除かねば、またむし歯になってしまいます。(当たり前ですよね?今までそうじゃなかったですか?)

悪くなったら削って壊して(スクラップ)、そしてまた詰めたり被せて治す(ビルド)これを繰り返している限り、元には戻らない歯に待ち受ける未来は「抜歯」という結果なのです。

スクラップアンドビルドのような歯科医院の利用の仕方の結果は自分の歯では食べられないという結果につながります。そこにないのは壊さないようにするための対策、「予防する」という概念です。

「予防のために必要なお金と時間」は「治療のためにあなたから奪っていくお金と時間」より遙かに少なくてすむのです。

それでもあなたはまだスクラップアンドビルドを続けますか?

もし、それを止めたいと思うあなたに当院からの唯一の答え…それが「MTM」という予防歯科の概念です。

MTMとは?


MTMと言う言葉を聞いたことがある方はかなり予防歯科のことを勉強されている方かもしれません。

MTMとはメディカルトリートメントモデルのことで、むし歯や歯周病などのリスク評価から、患者さん1人1人に合わせた予防プログラムの立案や最小限の治療などを行い、定期的なメインテナンスに至るまでの一連の診療の流れをモデル化したもののことを言います。

このMTMは、スウェーデンの著名な歯科医師ボー・クラッセ博士の提証した「メディカルトリートメント(医療の観点)」を基に、歯科医療の具体的な診療の流れに落とし込んだもので、山形県酒田市にある日吉歯科診療所の熊谷崇先生が実施・指導されているものです。熊谷先生は、30年以上もの長期にわたりメインテナンスを基盤とした診療を行ってこられました。

その結果、定期的なメインテナンスを受けている成人や子供において成果をあげ、日本国内だけでなく海外からも非常に高い評価をされています。

当院はMTMへの診療体制への転換時より、様々な院内の体制作りを進めてきて、ついに念願の日吉歯科診療所から直接の流れをくむオーラルフィジシャンセミナー(OPセミナー)第73期を受講するに至り、同セミナーでも高い評価をいただけるようになりました。

高いスキルを有する歯科衛生士がいます

歯科衛生士のスキルって?


MTMを行うオーラルフィジシャン型歯科医院にとって歯科衛生士の役割はとても大きい存在です。

MTMの実践を行う上で歯科衛生士に要求されるスキルとは…

  • カリオロジー(むし歯の病因論)、ペリオドントロジー(歯周病の病因論)の深い知識をもち、個々の患者様のリスク検査を行うことができ、かつそれぞれのリスク評価を元に適切な予防プログラムの立案ができる能力。
  • お口の中の状況をきちんと把握しておくための規格化された口腔内写真をきちんと撮影することができ、歯周初期治療を行う上で必須であるキュレットの研磨に始まり、歯肉縁下に存在する歯石の除去(SRP)の高い技術を持ち合わせていること。
  • MTMの最も重要な部分とも言えるメンテナンスにおける患者様のお口の中の状況の把握をきちんとした上で些細な変化も見逃さない注意深い洞察力と患者様とともに健康なお口の中を保つために必要なコミュニケーション能力。

…等々が必要とされます。

従来の様に、治療の時ドクターの側にいて治療の補助や介助をしているイメージとはまるで違うのです。

オーラルフィジシャン型歯科医院である大月歯科医院は、歯科衛生士を中心とした歯科医院です。

したがって、当院の正規歯科衛生士は、診療室の在り方から臨床の詳細まで、酒田市の日吉歯科診療所でのMTM研修の経験を積んだ主任歯科衛生士を筆頭に「生涯にわたり患者の歯を守る」医療を患者さんに提供しています。


こういった予防歯科への丁寧な取り組みが多くの患者様から好評を頂いており,高評価の口コミを多く頂いております。

当院の歯科衛生士のスキルを上げるための当院の取り組み


院内スタッフ間のスキルレベルをそろえること…は容易ではありません。

経験年数もバラバラでそれまでMTMに携わったことのない歯科衛生士さんたちが新しいスキルにチャレンジするのですから。

多くの歯科医院がMTMの実践に挑んでもなかなか上手くいかない大きな壁の原因の一つです。

幸いにも、MTM経験のある歯科衛生士がいてくれたことが他の歯科衛生士にも助けとなっています。

また、定期的に専任の外部講師を招いてMTMの実践セミナーを開催してスタッフ全体のMTMに関する知識レベルをアップさせています。

それ以外にも歯周病学会認定歯科衛生士が随時院内でのSRPのトレーニングを行うことで経験年数の少ないスタッフの技術向上に日々励んでいます。

患者様のお口のことを一番よく分かっている存在でありたい

お口の中の情報とは?


MTMに基づいた予防歯科を実践するためには多くの個々の患者様のお口の中の情報が必要です。

むし歯のリスク検査の結果、歯周病リスク検査の結果、全顎のデンタルX線写真、規格口腔内写真、歯周精密検査の記録、歯の状態の記録(歯式)等とても多くの正確なデータがそろって初めて正しいリスク評価が可能になるのです。

正確なデータをそろえるためにはとても手間がかかる上に膨大なデータ整理にもまたとても手間がかかるのでスタッフの負担が多くなってしまうのです。

さらに、近年はどの業種にも言えることなのですが、人での問題はしかも例外では無く、限られた当院の人材資源では従来のやり方ではなかなかMTMの実践は困難でした。

膨大なお口の中の情報をきちんと管理しておくための当院自慢の情報システム


そこで、当院はこの問題に対する解決法としてDXによる作業効率の向上化を図ることにしました。

MTMのステップに合わせた当院オリジナルのシステムアプリの開発をMTMへの挑戦とともに始め、スタッフの使い勝手が良いようにシステムの開発を進めることで、MTMに関する個々の患者様のデータを集中管理できるようにしました。

従来ならば、保管場所がバラバラで治療方針や予防プログラムを考えるときにとても資料の整理が大変なところが、オリジナルのシステム上で一元管理できるようになっているので、患者様一人ひとりの必要なデータがいつでもすぐにチェックできるようになっているのでMTMの多くのステップに対しても各スタッフが担当患者さんのことに集中できる様になっていることが当院の最大の強みとも言えます。

患者様にも自分のお口の中のことをよく知っていてもらいたい

私達歯科医療従事者側が患者様のお口の中を知っているのは当たり前のことです。

それだけではなく、MTMベースの予防歯科を成功させるためには患者様の診療への理解と診療への参加が不可欠なのです。

毎回の処置内容や検査の結果の情報をわかりやすく説明するためのツールとシステム


ご自分のお身体のことですから、患者様にも今お口の中で起こっていることや、これからどうなっていくのか?ということをなるべく具体的にわかりやすく理解していただけるまで丁寧に説明するようにスタッフ全員が心がけるようにしています。

特にMTMでは各ステップの中で再評価というステップがあり、リスク評価の結果や初期治療の結果と治療方針の説明を行う必要があります。

これも資料作りがとても大変なのですが、当院にはそのために開発した説明様のアプリを使って、担当患者様一人ひとり丁寧に、歯科医師が一緒に同じデータを見てそれぞれの立場からの意見を記載できるようになっており、患者様にもわかりやすく説明できるようになっていますので安心して説明を聞いて下さいね。

もし分からないことがあれば遠慮無く質問して下さい。

自分の大切な人にしてもらいたい治療を心がけています

これは院長としての私の考えでもあるのですが、私はいつも患者様の診療をさせていただくときに、自分の口だったらどうする?と考えて診療に臨むようにしています。

論語の有名な一節「己の欲せざる所は人に施すなかれ」だと思います。そして、スタッフ自身やスタッフの家族が診療に来ない歯科医院は何か問題があると思うのです。当たり前のことですが当院でスタッフ全員が心がけていることです。

術前術後の充分な説明


お口の中は自分では見えません。見えないものは不安だし怖いものです。

なので、当院では術前・術後に充分な説明を行い、ご本人様が理解していただいた上で治療を行うようにしています。

ろくに説明もせずに、いきなり注射をしたり、歯を削ったりすることは決してありませんのでご安心下さい。

患者様の希望をよく聞いた上で治療前の計画をきちんと伝える


本当は歯を削ったり抜いたりすることをしなくてすむのが望ましいことなのですが、残念なことにそれが必要になってしまったら…。歯科の治療は不可逆性な(元には戻せない)処置内容ばかりです。

なので、治療する以上は患者様の希望をよく聞いた上で治療計画を立てるようにしています。100人いれば100通りの治療方針がありますので、色々ご相談して下さい。

院内感染予防のために


医療機関である以上、清潔・安全であることは絶対です。患者様に安心して治療を受けていただけるように、院内で使用する基本の器具はすべて専門の滅菌・消毒業者によって管理されています。大病院の器具の滅菌消毒も行っているような専門の業者ですのでご安心下さい。

また、近年問題になったハンドピースについても必要充分な本数をご用意しており、患者様毎に滅菌消毒したハンドピースを使用しております。また同様にマスクやグローブも患者さん毎に交換は言うまでもありません。

高度な診断のために


近年診断用機器の発達はめざましいものがあります。今時CTの無い歯科医院は少数派になっていると思われます。歯科用CTは従来のレントゲンでは見えなかった様々な角度からの診断ができるようになっており、必要不可欠なものになっています。

当院においても歯科用CTでは現在最高級レベルのカボ社製のCBCTを導入しております。同じCTと言っても品質の差によってより高度な診断ができるようになるのです。

せっかく手に入れた健康なお口の中を生涯保っていただきたい

せっかく頑張って治したのに、それがまただめになってしまったら、あなたの時間とお金の無駄遣いになってしまいますよね?

そうならないためにMTMベースの予防歯科を実践する当院の答えがメンテナンスなのです。

メンテナンスの重要性


MTMには欠かせない2つの事柄があります。1つめがリスク評価、2つめがメンテナンスです。

メンテナンスなしでは残念なことに私たちはあなたのお口の中を守ることはできません。

当院で考えるメンテナンスとは?


当院では、患者様1人1人のリスクを踏まえ、リスクに応じて定期的にお口の中の検査をするのはもちろん、生活環境や食生活の変化がないかなどの確認をし、お口の中の変化だけでなく今後悪くなる要因がないかどうかをチェックします。

また、ご自分ではとりきれない汚れ(細菌)をプロフェッショナルケアで定期的に除去することで、歯を病気から守りお口の健康を維持することを目標にしています。

クリーニングとメンテナンスは違います


時々、メンテナンスをクリーニングと勘違いされてる患者様がおられるようです。誤解しているままだと将来的にはあなたの不利益につながりますのできちんと説明いたします。

もし、あなたが車に乗られているのであれば、雨が降ったら汚れますよね?汚れたまんまだと気持ち悪いから洗車しますよね?これがいわゆるクリーニングです。

では、洗車だけしていればいつまでも車の調子は良いでしょうか?そんなことは無いはずです。いくら日本車の性能が良いとは言え、洗車だけでは車は長持ちしないですよね?どうでしょう?もうおわかりかと思います。そのために車検があるんですよね?車検は車によって消耗品の交換やエンジンオイルの交換、ブレーキオイルやパッドのチェックをすることでいつも安心して車に乗れるようになるのです。

当院で行っているメンテナンスは、クリーニングでは無く車検に近いものであるとお考え下さい。

前回のチェックで怪しいところがどうなっているのか?何かあたらしい病気ができていないか?を患者様毎に担当衛生士だからこそ分かる視点で毎回チェックをさせていただいているのです。

今まであなたが受けてこられたメンテナンスは「洗車」でしたか?「車検」でしたか?

もしあなたが本当に自分のお口の中を大切にしたいのであれば是非「車検レベルのメンテナンス」を受けることを当院としては強く推奨いたします。

30分ほどの時間で電動歯ブラシでちゃちゃっと掃除するだけのメンテナンスは洗車レベルです。時々当院に来られる患者様の話を聞くと残念ですがそういうレベルのメンテナンスを予防歯科と言ってる歯科医院もあるようです。

お気を付け下さいね。