なぜ「入れ歯の専門家」がインプラントを勧めるのか

院長・大月要は、口腔外科出身でありながら入れ歯の修行に没頭し、金属床やコーヌスデンチャーといった高度な義歯技術を習得しました。しかし、入れ歯を極めれば極めるほど、その「限界」にも直面します。

「先生、それが入れ歯の限界なんだ。だから私はインプラントを始めた」

師匠のこの言葉をきっかけに、インプラントを一から学び直しました。入れ歯とインプラント、両方の引き出しを持つからこそ、患者さまの状況に応じた本当に最適な選択肢をご提案できます。

院長の入れ歯エピソードを読む →

世界標準の3大インプラントシステム

当院では、世界中の臨床データに裏付けられた3つのメーカーを採用。長期的な部品供給と信頼性を確保しています。

Straumann
(ストローマン)

スイスに本社を置く世界最大のインプラントメーカー。SLActive表面処理による高い骨結合力で、幅広い症例に対応。

Nobel Biocare
(ノーベルバイオケア)

近代インプラントの祖・ブローネマルク博士の流れを汲む老舗。TiUnite表面処理と精密なプロソフィットで審美領域に強み。

ZimVie
(ジンヴィ)

Zimmer Biomet社の歯科・脊椎部門が独立して誕生。ナノテクス表面処理とプラットフォームスイッチングで骨吸収を抑制。

BioNa®による精密シミュレーション

現在、安全なインプラント治療にシミュレーションソフトは欠かせません。CTデータだけでは見えない情報を可視化し、術前に埋入位置を精密に計画することで、リスクを最小限に抑えます。

当院が採用するBioNa®は、歯科技工の最大手和田精密歯研大阪大学が共同開発した補綴主導型シミュレーションソフトウェアです。

BioNa シミュレーションソフトウェアの画面 ― 3D顎骨モデル上でインプラント埋入位置をプランニングしている様子
BioNa®によるシミュレーション画面。3D顎骨モデル・CT断面を同時に確認しながら、最適な埋入位置を決定します。

BioNa®の特長

  • 石膏模型との合成 ― CT画像に歯肉などの軟組織情報を重ね合わせ、最終的な被せ物の形態から逆算して埋入位置を計画(補綴主導型アプローチ)
  • 神経・血管の3D可視化 ― 下顎管抽出機能により、安全な埋入経路を事前に確定
  • CT画像のカラー表示 ― 骨量・骨質を直感的に評価し、最適なインプラント径と長さを決定
  • セットアップ・抜歯シミュレーション ― バーチャルに歯の移動や抜歯を行い、治療後の状態を予測した上で埋入計画を立案
  • 顎関節を含めた診査診断 ― 噛み合わせ全体を考慮した包括的なプランニングが可能

BoneNavi®サージカルガイドとの連携

BioNaで計画した埋入データは、そのままBoneNavi®サージカルガイドの作製に活用されます。金属床義歯で名を馳せた和田精密歯研の加工精度がガイドにも生かされており、シミュレーション通りの精密な手術を実現します。

インプラント治療の流れ

1

カウンセリング・精密検査

CT撮影、口腔内検査、全身状態の確認。治療の選択肢(入れ歯・ブリッジ・インプラント)を丁寧にご説明し、ご一緒に最善を選びます。

2

治療計画・シミュレーション

BioNaを用いた3Dシミュレーションで埋入位置を決定。必要に応じてガイド(サージカルテンプレート)を作製します。

3

インプラント埋入手術

局所麻酔下でインプラント体を顎骨に埋入。口腔外科出身の院長が、低侵襲を追求した手術を行います。

治癒期間(骨との結合)

インプラント体と骨がしっかり結合するまで、通常3〜6ヶ月の治癒期間を設けます。この間、仮歯で日常生活に支障がないようにします。

4

上部構造(人工歯)の装着

歯科技工士と連携し、噛み合わせ・審美性を最終調整した上で、最終的な人工歯を装着します。

定期メインテナンス

インプラント周囲炎を防ぐため、定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。生涯にわたって「噛める」状態を維持します。

予防歯科(定期検診・クリーニング)について詳しく見る →

当院のこだわり:基本に忠実であること

治療期間の短縮より、生体との調和を重視。安全なプロセスを守り、一つひとつの工程を丁寧に進めます。

天然歯を守ることが最善です。しかし、もし失われたなら ― インプラントは人生を取り戻す技術です。安易に勧めるのではなく、患者さまの人生設計に寄り添って最善を提案する。それが30年変わらない信条です。

関連する治療・サービス